投資哲学 investment P E P 2003 6 5
長期的には、投資哲学(investment Philosophy)を持たない者は、負ける。
中期的には、投資努力(investment Effort)で勝てる。
短期的には、投資心理(investment Psychology)で勝てる。
投資家心理に、よく翻弄されることもあるでしょう。
しかし、努力によって、投資スタイルを築いていくべきです。
投資スタイルは、熟成すれば、投資哲学へと完成する。
確かに、分足を見れば、売り買いが激しい。
買いが殺到して、うまく行ったと思ったのも、つかの間、
午前10時には、売り注文が大量に出てくる。
落胆していたところ、終了間際になって、大量の買い注文で、
急速に値を戻す。
好業績が発表されて、「買いだ」と思って、朝一番で買い注文をすると、
市場が開いてからは、株価が、ひたすら下がり続ける。
市場に聞いてみれば、「好業績は、すでに織り込み済みである。」と。
これを聞いて、落胆する。失意のまま、株を売却する。
しかし、ある日、突然、株価が上昇する。
市場に聞いてみれば、「好業績を、また蒸し返している。再評価している。」と。
このように一見すると、無秩序のように見える株価も、
10年週足チャートを見ると、一定の法則のもとに動いている。
もう上がらないと手放したら、株が上がって、悔しい投資家。
急いで買って儲かったと喜ぶ投資家。
買いそびれて、悔しい投資家。
もう上がるまいと信用売りをしたら、さらに上がって、青くなる投資家。
まるで、無秩序のように見える株価。
しかし、10年週足チャートを見ると、一定の法則のもとに動いている。
一本の週足には、投資家の、うれしい思い、悲しい思い、くやしい思い、
いろいろな思いが詰まっている。
しかし、星の数ほどある思いを詰め込んだ週足も、
10年分集めれば、一定の法則のもとに動いている。
結局、投資哲学のない者は負ける。
好業績で株を売買するならば、雑音に負けず、自分の信念を通すべきである。
あるいは、何があろうとも、チャートで判断するという者は、
最後までチャートで判断すべきである。
さて、意外に忘れていることが、ひとつあります。
たとえば、投資資金が100万円あるとすると、
100万円全額を投資につぎ込んだら、すでに負けとなる。
少なくとも20万円は、残しておくべきである。
たいてい、投資をしていると、買いたい株が出てくる。
しかし、全額投資しているので、買う金がない。
結局、持っている株を売って、新しい株を買うことになる。
しかし、売った株が上がることは、よくある。
また、市場のシンボルとなっている株が暴落した。
つられて、下がる理由もない株も、急落する。
この時が、安く買うチャンスである。
このように連鎖反応で、下がる理由もない株も急落するが、
もともと下がる理由などないから、急速に値を戻す。
余裕資金がないと、こういう事態に対応できない。
さて、中東和平が真に実現されることを祈ります。
時には、困難な道もあるでしょうが、道というものは、常に平坦ではない。
道なき道も、努力すれば、道は作られる。
しかし、イラクに第二の建国が実現しないと、
中東和平も不安になる。
イラクが不安定になれば、中東和平に影響がでる。